価格:
1,890円 レビュー評価:
2.0 レビュー数:1
後半の作品ほど面白くなっていく、というのが率直な感想です。
しかし、残念ながらどの作品もミステリーとしては物足りず、やや幻想
的な趣向の作品や、ミステリーと言えるかどうか怪しい作品もあるので、
各々の作者に興味のある方でなければ、退屈する可能性があります。
この作品集だけ読むと、特に乱歩賞作家達という印象を受けることは
出来ないですし、逆に、黒の謎というタイトルから受ける印象ほど、
謎というほどの謎はありません。厳しいようですが、企画コンセプト
のみが先行している感じを受けました。
桐野夏生が収録されていなければ恐らく読みませんでしたが、やはり<